お知らせ
2018/08/29 「GCL講義XI 国際制度とソーシャルICT」のお知らせ
科目名: GCL講義XI 国際制度とソーシャルICT(4890-1041)
日 時: A1A2セメスター 水曜日 6限
場 所: GCLラボ(工学部3号館 2階 ローソン横)
担当講師:
田中 正躬(元ISO会長)
藤野 仁三(東京理科大学専門職大学院・嘱託教授)
福田 泰和(日本規格協会執行役員)
田村 傑 (経済産業研究所)
岩垂 邦秀(日本規格協会・標準化研究センター研究員)
概要:
工学系の学生が、将来、技術の利用や普及に際し直面する、国際的な調整や問題の発見・解決、将来の見通しに関する能力にみがきをかけ、世界のリーダーとして活躍する資質を育成します。国際制度は、条約によるもの、地域によるもの、国によるもの、自主的な集まりによるものなど、技術や社会の急速な進展により多様で複雑な形態をなしています。
本コースでは、国際標準に焦点を当て、科学技術、経済社会、制度の関係性と変遷、それらと係わる次のようなケースを取り上げ、議論、検討します。
・アップルとサムスンの知的財産権戦争
・危機に陥った日本発の技術(ICタグ等)
・技術ではトップを走る日本の鉄道技術が輸出で苦労する理由など。
・標準は技術進歩の妨げになるか?
・中国は世界標準を支配できるか?
「評価」授業での議論への参加を主とする 期末に簡単なレポート
本講義で習得できること:
国際標準で経済や社会を見る“視点”を習得出来ること 特に国際標準を中心とする国際制度を知ることにより、国際的な調整能力、問題発見解決能力、将来見通しの能力に磨きをかけられること。
また 同時に実務的な知識として、標準と特許やWTO制度との関係、国際標準の作成方法、多くの国際標準を作る組織の特性、研究開発と標準の関わり、標準の考え方を用いて信頼性を付与したり、リスクの管理の仕方等を習得できます
講義タイトル(予定):
第1回 | 9/26 | 田中 | なぜ国際標準、知財等 国際制度が重要か? |
第2回 | 10/3 | 岩垂 | ビジネス戦略と国際制度との係り、知財制度と国際標準 |
第3回 | 10/10 | 藤野 | 事例研究1(スマートフォン:標準化と知財戦略) |
第4回 | 10/17 | 藤野 | 事例研究2(標準必須特許をめぐる紛争事例) |
第5回 | 10/24 | 田中 | 国際取引のルールと事業戦略 |
第6回 | 10/31 | 田村 | 経済学・経営学から見た標準 ① |
第7回 | 11/7 | 田村 | 経済学・経営学から見た標準 ② |
第8回 | 11/21 | 田中 | (討論)中国は世界標準を支配できるか |
第9回 | 11/28 | 福田 | 信頼を構築するための制度と国際標準 |
第10回 | 12/5 | 田中 | 社会インフラの輸出(新幹線) |
第11回 | 12/12 | 岩垂 | 信頼構築の主体の変遷と多様化(民主化するマークとセキュリティ認証を事例にして) |
第12回 | 12/19 | 福田 | (まとめ・討論)国際標準の将来と国の政策 |
参考書:
田中正躬 “国際標準の考え方:グローバル時代への新しい指針” 東京大学出版会 2017年
藤野仁三 “知的財産と 標準化戦略” 八朔社 2015年
※講義内容は変更することがあります。